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☆強制送還の問題について(その4)★

(コメント6)

つまり、経済的に恵まれてるとはいえないから強制送還には反対ということですね。
金で解決できるレベルの話だったんですね。

僕はてっきり、日本でしか受けられない医療が必要だとか、病気で死にそうな恋人がいるとか、 彼女の介助だけを心の支えにして生きているおばあちゃんがいるとか、日本でしか発揮できない著しい才能を有していて、 すでにそれを示す実績があるとか、
そのぐらいの代え難い切実な問題があるんだと期待していました。

じゃあ「強制送還するなんて人として許せません」って書くより、「福祉の観点から、 充分な金を与えないで強制送還するなんて人として許せません」って書くべきでしたね。

(私の回答)

「福祉の観点から、充分な金を与えないで強制送還するなんて人として許せません」と仰られていますが、私は、 なにも金を与えろといっているわけではありません。

あえて言うとすれば、『「福祉の観点から、」子供の受ける不利益について特段の考慮もすることなく、 「強制送還するなんて人として許せません」』という主張です。

高幡様は、『マニラ周辺には日本語学校も多数ありますし、高等教育機関もあります』と仰っております。
確かにその通りです。在外子女であれば、そのような教育を受けることも可能でしょうし、会社の転勤ということであれば、 会社側からの様々な援助を受けることも可能です。

しかし、本件においては、具体的な事情は当事者でない以上、分かりませんが、少なくとも、私の想像する限り、 この子が強制送還された後に、日本語学校や高等教育機関に通うことは、可能性としてあり得ないでしょう。それどころが、 通常の公教育を受けることすら困難な上に、生活にも事欠くことになるはずです。

日本の在外子女と同じような環境が、「祖国」でも受けられる等の特段の事情があれば、何も強制送還には反対いたしません。

もちろん、途上国の子供たちで、学校へ行くことができる子の方が、幸せであるというというのはそうでしょう。 そうした子供たちと比較すれば、「たまたま日本で生まれたに過ぎないフィリピン人」だけを優遇するのはおかしいと言えるかもしれません。

ただ、これも想像の域を超えませんが、日本で生まれ育ち中学生にもなれば、自我としては、 少なくとも半分は日本人と同じ領域にあるのではないかと思います。

その上で、日本人の通常の在外子女と比較するとすれば、日本国外への強制送還によって被る不利益が大きすぎるのではないかというのは、 至極普通の感覚だと思いますが。

強制送還によって、おそらくこの子が被る不利益は、経済的側面も含めて非常に大きいと思います。
それと比較して、得られるメリットといえば、両親と一緒に暮らすことができるという点くらいしか思いつきません。

一方で、『きちんとした養育をできる大人がいた』として、日本に在留が認められれば、学校にも通うことができるでしょうし、 急激な生活の変化に、とまどうこともないでしょう。

私が主張しているのは、日本で生まれ育って、日本人と同じように生活をしていた子供が、ある日、突然、親が不法入国者であったとして、 何の配慮もなく、日本から追い出すことが果たして妥当かという点です。その子供には全く責任がありません。

日本でも親が貧困で、暮らしている子供たちもたくさんいます。その比較で言えば、経済的不利益を強調するのは、 論理的に矛盾しているというのは、一般論として、その通りでしょう。

しかし、親が貧困で暮らしている子供に対して、国家が手をさしのべることはあっても、個別具体的事案において、 さらに困窮するような手段をとろうとすれば、「ちょっと待て」と言いたくなるのは、普通の感覚だと思います。

日本で生まれ育って、日本人と同じように生活をしていた子供が、たまたま親が不法入国者であったからといって、 国家がその子供に対して、特段の配慮もなく、日本から追い出してしまう、そのことが果たして妥当なのか、 そのことに非常なる違和感を感じているというのが、正直な感想です。

それと、高幡様の仰る「日本でしか発揮できない著しい才能を有していて、すでにそれを示す実績がある」というのは、 一般的に日本に在留を認める場合の要件ではないでしょうか。

少なくとも、未だ発展途上にある中学生の子供に、そのような事情を要求することは、そもそも無理な話です。
この子が将来、そのような才能を発揮するようになるかもしれませんし、逆に、日本に対して害悪を及ぼす存在になるかもしれません。

しかし、それは、現時点では判断のできないことです。

私は、日本人の子供であれ、外国人の子供であれ、保護すべき必要性が認められるのであれば、国家としては、「子供の福祉」 を最優先に考えて、物事を判断すべきである、ただ、そのような意見を有しているに過ぎません。

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